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オンラインカジノが出来るインターネットカフェ

「オンラインカジノが出来るインターネットカフェ(オンラインカジノカフェ)」が日本全国にかなりあります。
全国では100箇所を超えたと言われています。

これらのネットカフェは、予想外の方法を収益の柱としています。
05/9/30:利益の出る方法について大きく修正
06/6/27:公判を参考に大きく修正

●営業形態●
・特別な宣伝は行わず、「インターネットカフェ」としている。
・パソコンを使う。バカラ台などはない。
・受付で記名が必要(本名の必要はない)。


●使用ソフト・オンラインカジノサイト●
多くの店がビッグジョイカジノ(Bigjoy Casino)という、無名のプレイテック系オンラインカジノを利用しています。
ただ、2006年以降は、ビッグジョイ以外のカジノを使う店も出てきています。

ビッグジョイカジノのあるフィリピンには日本で大人気な別のオンラインカジノ(ジパングカジノ)の運営会社がありますが、直接の関連性はありません。
サイトは未完成です。2006年5月時点では、このサイトからはソフトウェアの入手が出来ませんでした。2006年6月以降は摘発が進んだせいか、サーバーが不安定になっています。
各ネットカフェは通常とは違う方法でこのオンラインカジノのソフトウェアを調達しているようです。ペイアウト率は公開されていません。

プレイテック社はビッグジョイカジノの存在を告知していません。
というか2006年の前半以降、プレイテックはどのカジノにソフトを供与しているか自体を公開しなくなりました。
プレイテックの2006年第一四半期業績がアジアで著しく伸びましたが、カジノカフェと関係があるかもしれません。


●プレー方法●
・客は店にお金を払う。1ポイント(≒1ドル)100円と換算され、オンラインカジノ口座に反映される。
・プレーが終わったら口座の額を店がその場で客に払い戻す。

と、ちょっと聞いただけでは店の儲けの仕組みはよくわかりません。


●店とカジノ運営会社の資金の流れ●
2006年2月に京都で摘発されたカジノカフェ「ゴールドラッシュ」の初公判は同年6月9日にありました。
以前からの情報と公判で明らかにされた情報を合わせると、以下のような資金の流れになっているようです。

各カジノカフェはカジノの支店ではありません。「店は、カジノのVIP会員である」という立場を取っています。

このカジノのサイトにはVIP制度の存在しか書かれていませんが、初回入金額が300万円以上だとVIP待遇になり、その後は入金額と同額のボーナスがもらえます。
しかし、カジノカフェでプレーする客にはボーナスを渡しません。


  1. 店はまず最初の登録時に300万円を払い、店自体がVIP会員になる。専用ツールをもらい、カジノ口座を自由に操作出来るようになる。

  2. 店はあらかじめ、数万ポイントを定期的に購入しておく。

  3. ポイント購入は「特殊情報を定期的に配信してもらうために、ポイントを買う」という形式を取っている。「コンサルタント料」と称する送金方法もあるようだが、詳細は不明。

  4. 特殊情報は、手数料なども含めて最終的に店は1ポイント約50円~約70円程度で購入する事になる。

  5. 客には1ポイント100円で売る。たとえば客が10万円を持ってきたら、専用ツールを使って口座に1000ポイントを反映させる。

  6. 客がプレーし、客の勝ち負けに応じて店がその場でお金を支払う。

  7. 客が帰ったら口座のポイントを元に戻しておく。

  8. ポイントがたまったら、ポイントをカジノ運営会社に戻して「情報料を返してもらう」。購入時とほぼ同額で返金されるようだが、実際は手数料などで若干目減りする。


<例:店があらかじめ1万ポイントを購入しており、客が店に100万円持ってきてプレーした>

 カジノカフェ店カジノ運営会社
行動現金とポイント現金とポイント清算後利益現金とポイント清算後利益
店がポイントを購入-50万円/1万ポイント0円50万円/-1万ポイント0円
客が店に来た100万円/0ポイント-50万円/1万ポイント0円50万円/-1万ポイント0円
客がポイントに交換0円/1万ポイント-50+100=50万円/1万-1万=0ポイント50万円50万円/-1万+1万=0ポイント50万円
客が負け0円で帰る0円/0ポイント50万円/0ポイント50万円50万円/0ポイント50万円
客が負け70万円で帰る70万円/0ポイント50-70=-20万円/7000ポイント-20万+50×7000=15万円50万円/-7000ポイント50万-50×7000=15万円
客が±0で帰る100万円/0ポイント50-100=-50万円/1万ポイント-50万+50×1万=0円50万円/-1万ポイント50万-50×1万=0円
客が勝ち200万円で帰る200万円/0ポイント50-200=-150万円/2万ポイント-150万+50×2万=-50万円50万円/-2万ポイント50万-50×2万=-50万円


(参考)オンラインカジノの舞台裏


●何でこんなめんどうな形にしてるの?●
VIP制度とか一切なしにして、利益・損失を店とカジノ運営会社が均等に分け合う方が、はるかに単純です。
しかし、そうするとカジノカフェは完全に「カジノの支店」となります。

上記の流れをよく見てください。

  • 客が負ければカジノ口座のポイントは減る。よって、店(=VIP会員)のポイントは減り、店がカジノから引き出せるお金(≒情報料の返金)は減る。

  • 客が勝てばカジノ口座のポイントは増える。よって、店がカジノから引き出せるお金は増える。


カジノ口座のポイントを現金化する権利を持つのは、あくまでVIP会員である店です。客は、VIP会員のカジノ口座を一時的に借りてプレーしているだけ…という建前になっています。
カジノ運営会社とVIP会員とのやりとりは、間に特殊景品…「特殊情報」をはさんでいます。この点以外では、普通のオンラインカジノと何ら変わりません。

ややこしいですが、


  • 賭け自体は、「客が負ければ店も損する。カジノ運営会社は儲かる」「客が勝てば店は儲かる。カジノ運営会社は損する」となっている。形の上では「VIP会員(=カジノカフェ)が、友だち(=客)にカジノ口座を貸した」のと同じ。

  • だが、ポイント制を通す事で、「客が負ければ店もカジノ運営会社も得する」「客が勝てば店もカジノ運営会社も損する」という状況を作り出している。


わけです。


●昔の勘違い
ビッグジョイカジノ登場時は「入金額と同額のボーナスがもらえる」という事が話題になったため、「ボーナス条件なしの100%ボーナス? そんな事やったらカジノがすぐつぶれるぞ」「VIP制度なんてのは適当な作り話で、カジノカフェはカジノの支店なんじゃ?」と思ってました。
でも、

  • 「10万円持ってきた客が勝って2000ポイントになり客に20万円払ったとしても、店は後で1000ポイントを引き出せるから、店の負担は実質5万円で済む」

  • 「ポイントをこまめに引き出さないと、もしカジノがつぶれたらパーになる」

みたいな感じの話を聞いて、非常に違和感を感じました。

何というか、変なんですよね。

というわけで、一時期は「入金時に100%ボーナスをもらえる代わりに、出金時に残高の半分しか引き出せない…という変則スティッキーを採用しているんじゃ?」と考えました。

ですが、実際はそういう高度な形ではなく、単に「1ポイント50円で買い、1ポイント100円で客に売る」というやり方のようです。最終結果は変則スティッキーと同じになりますが。


●法律的な問題●
以前は黙認されていました。

が、2006年2月に京都市の「ゴールドラッシュ」が初めて摘発。2006年4月には熊本市の「サーパス」と千葉の店舗、2006年6月4日には名古屋市、6月5日には兵庫県尼崎市の店舗が摘発されました。

また、全国でもトップクラスの売り上げを出していたといわれている神戸の店舗は、すでに閉鎖されているとの事。
しかし明らかにされていない事が多く、真実は表にはなかなか見えてきません。

やはり、「店内で換金を行い、不特定多数の人間が常時ギャンブルを出来る場を整えている」のが摘発の原因になったようです。内偵が簡単に出来ますしね。
現在、カジノカフェを開くのは、よくよく考えた方がよいでしょう。


●出店方法と初期投資●
これだけ摘発されている事を思うと、「日本で出店するのは難しい」と考えてよいです。
以下は、主に摘発前に調べた資料です。

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ツテがないなら、参加方法はとにかく問い合わせる事です。
一部の起業情報誌にも載っていたようです。

各カフェの開店資金は正直言って不明です。VIP会員の権利が300万円というところまではわかるんですが、他にどういう条件があるかは実際に話し合わないとわからないでしょう。店がまえ・機材そのものは、小規模なインターネットカフェと同程度と考えてよさそうです。

儲けている店だと月の売上は1億にもなり、1ヶ月で元が取れて後は儲かるだけ、との事です。
(※閑古鳥が鳴いてる店もあります。カジノカフェではない本物の違法カジノが存在する地域では、特にその傾向が強いです。そもそも、普通に街を歩いていたらなかなか気づかないですし)


カジノ運営会社そのものになりたい場合の初期投資は、さらによくわかりません。
フィリピンはFirst Cagayanが新規参入の取りまとめをしています。
他の地域は…
コスタリカがブームっぽいです。コスタリカのオンラインカジノ自体は、まともなものも多いんですが。

あと、アンティグア政府の「わが国でゲーミング事業をやらないか?」という勧誘ページらしきものもあったりします。
ここは国策でゲーミング事業に取り組んでいるため、怪しい企業は難しいでしょう。

フィリピンでプレイテック系カジノを開く場合、ライセンス料(4万ドル/年)・プレイテックのロイヤリティ(売上の20%)・ソフトウェア取得費用などを合わせて2000万円~3000万円が最低ライン。
しかし、90年代半ばならともかく今のカジノは1万ドル2万ドルの入出金を平気でやる人間がたくさんいますから、こんな額で運営するのはぜったいに不可能です。ココカジノは不払い多発の末にサイトを閉鎖しました。

資金力がない会社はオンラインビンゴ事業をやっています。ただ、残念ながら日本語対応ソフトがありません。


「オンラインカジノ専門のネットカフェは、自然発生的なものではない」と言えます。
もともと、ちょっと大きな町には賭けの出来るゲームマシンを置く店が結構ありました。
しかしこれらは完全に違法であり、警察は厳しく摘発しています。そういう「危ない方法」をもうやりたくないグループが、オンラインカジノに注目したものと思われます。

オンラインカジノの最大の欠点は「入金の難しさ」です。オンラインカジノカフェはその点を簡単にクリアしているわけで、プレーそのものはかなり気軽になります。

このカジノビジネス、理論は単純ですが秀逸です。思いついた人は相当なアイデアマンですね。
現在ではもう黙認されなくなっていますが…。

プレイテック系で一番人気のジパングカジノ
ソフトは違うが人気のあるインペリアルカジノ